「カルチャーファースト」のネットワーク: 新しい音楽の学校 HR Summit 2019 開催に寄せて(若林恵)
供給サイドの都合で一方的に「配給」される、そういうビジネスはいよいよ終わりを告げつつある。サプライサイドの主権は、とうにデマンドサイドに奪われている。「〇〇ファースト」の物言いはすっかり一般化したが、ここでの「〇〇」は、例えば音楽ビジネスであれば、「アーティスト」か「リスナー」が入るべきものだ。ところが相変わらず、その「〇〇」のところに、「自社」を入れて平然としている人たちはあとを絶たない。
提供者主権からユーザー主権へ、なんて話は、かれこれ10年以上も、もうそんなことは言